前兆

2008年12月14日 昔の話
2年かそこら前のこと。
前兆はあった。妻の口数が減っていた。

でも、その頃の僕は建てる家のことにほとんどの意識を注いでた。。。
だから「昇任試験で忙しい」「家のことはよくわからないし」と言われれば、
それはそのまま信じていた。

随分若いときから付き合った仲だったし、学生時代、一緒に住んでた時期も数年あった。
悩みや迷いができると心をしばらくオープンにしない人だったから、
口数が少なくなって沈みがちな状態にもそこまで心配しなかった。

「どうした?何か嫌なことでもあるのか。俺に足りないことがあるなら言ってくれ。」
こういう接し方も、どんどん追い込んでいっていたのかもしれない。

 キッチンは対面式がいい。
 お風呂にはスチームサウナが欲しい。
 広いウォーキングクローゼットが欲しい。

そんな言葉が聞きたかった、俺は。
あーじゃない、こーじゃない、そんな話がしたかった。
連日の打合せはいつも二人で出向いてたけど独りぼっちだった。妻は意見しなかった。

他の人で頭がいっぱいだなんて考えもしなかった。
全く安心してた。

ここから私の人生は狂い始めた。今は酒のネタにできるけど(笑)

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